週末に子供を連れて道教のお寺に行きました。
特に信心しているというわけではないのですが異国情緒が味わえるので私は好きなのです。
道教は中国の三大宗教の一つだとパンフレットに書かれてあります。
仏教に比べると現世利益への期待度がとても高いという印象です。
平たく言うとお願い事をしてナンボというところでしょうか。
お願い事を書き込む細い布が真っ赤で「ああ、だいぶ違う」と興味深く思えます。
お供えものに油類が多かったのは不思議な気がしました。

道教といえば老子・荘子ですが、私が道教と聞いて思いつくのはSF作家ル・グィンによるロカノン三部作の最終作「幻影の都市」です。
ル・グィンはダークファンタジー「ゲド戦記」しか知らない人が多いかもしれませんが宇宙もの(だいぶ乱暴な一括りですが)が一番面白い、と私は思っています。
それはともかく「幻影の都市」に出てくる「太古の典礼」と呼ばれる本が道教の教えらしく重要なアイテムとして登場します。
「教え」の部分が中国語→英語→日本語と変転してきているということで読んでみるとすごく奥が深くて不可思議で心惹かれてしまいます。

翻訳することで起こるマジックについてはル・グィンの他の作品に「内海の漁師(ないかいのすなどり)」というのがあるのですが、これが「浦島太郎」のことで随分魅惑的なタイトルになってしまったと面白く思ったものです。
因みにこの話は宇宙旅行と時間の進み方が主要なテーマとなっており
ル・グィンの十八番です。